家族貸します〜ファミリー・コンプレックス〜 からエンディングノートの書き方を学ぶ
こんにちは。
エンディングノートの書き方・終活講師、エンディングノートナビゲーター®の赤川なおみです。
ちょっと今更かもですが・・・エンディングノートに関するドラマを見つけたので、観てみました。
エンディングノートとレンタル家族?
エンディングノートの検索で、この番組を見つけたわけですが、なぜにレンタル家族とエンディングノートなのか?
想像では、家族ごっこというか、最期の想い出作りのような感じかな?と思っていましたが、いやいや想像以上に奥が深かったのです。
導入ははやり「余命半年なんです。妻と娘を貸してください」と、依頼人の竹中直人さんが登場。
やっぱりなぁ。最期に家族で過ごしたいのかなぁと思ったのですが、その後の設定が面白い。
「私もエンディングノートをやりたいんです」
へ?なんで?
「エンディングノートの映画のように、娘にビデオを撮ってほしい」というのです。
う〜〜ん、映画を見てそんな気持ちになる人もいるのか〜と思ったのですが・・・
エンディングノートを実行する
依頼者を演じる竹中直人さんは、映画のようにエンディングノートを作成し、一つずつ実行していきます。
レンタル家族として依頼を受けた、奥さんと娘。娘役の田中麗奈さんの気持ちの移り変わりは、私の想像以上でしたね。
そのレンタル家族の心の移り変わりもですが、映画のエンディングノートとは又違った形で「自分で書いたエンディングノートを実行する」という、書いた本人の心の移り変わりの描写が素晴らしかったのです。
余命半年と知って、最初はあまり自分の命にこだわりのなかった依頼者。
しかし、エンディングノートを実行していく中で「抗がん剤を使っても、この時間をのばしたい」と気持ちが変わります。
エンディングノートの書き方や、書く内容は様々ですが、映画や今回のドラマのように、書いたものを実際に実行していくこと。
そして、実行する中での気持ちの揺れ動きや変化。
依頼者は「葬儀は盛大に」と書いたノートを、最期の時が近づいたベッドの上では「なぁ、近親者だけでこじんまりとやってもいいかなぁ」と、仕事を超えて付き添う娘に話します。
そうなんですよね。いつだって書き直していい。
気持ちが変わったら、その時に書き直せば良いのです。
それがエンディングノートなんですから。
エンディングノートの上映会
映画「エンディングノート」は、娘である砂田監督がホームビデオをまとめ、映画に仕上げて公開したものです。
今回のドラマでは、その映画を観た依頼人が、同じようにビデオに撮ってほしいと契約するのですが、その撮影したものをどうしたいか?は、契約には入っていませんでした。
が、レンタルされた娘は、葬儀を終えた後に「エンディングノートの映画のように、これを上映しましょう」と上司に提案、上映会を開催することになります。
この辺りは、ぜひ実際にご覧になっていただきたいのです。
映画でも、かなり泣けたのですが、この上映会は意味がある、そしてエンディングノートは本当に大切なものだなと、改めて実感しました。
レンタル家族でも、本当の家族でも、寄り添う気持ちが大切なのでは
今回のドラマは、レンタル家族という特殊な設定でした。
確かに、様々な事情を抱えて暮らす人たちが、真実を隠してでも守りたいものがあるのかもしれません。
その一つの手段が、レンタル家族の場合もあるでしょう。
しかし、冷えきった家族よりも、幸せな時間を過ごせる関係は他にもあるのかもしれません。
そして、ドラマの主人公である玉木宏さんの
「家族を再生させる人助けの仕事」は、入り口は建前でも、そこから生まれるものは沢山あるのではないかと思います。
レンタル家族の賛否を論ずるつもりはありません。
ただ、このような形で終活やエンディングノートがドラマになるということはどういうことか?
同じような問題を抱え、最期に本当にやりたいことをみつけようとしている人が多いのではないか?と思います。
ぜひ一度、ご覧になってはいかがでしょうか?
もし、相談したいが相談相手がいないと悩まれている方は、日本終活サポート協会をご利用くださいね。