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遺言書より超簡単!エンディングノートの書き方

年間1,000人以上の方にエンディングノートの書き方を伝えているエンディングノートの書き方・終活講師、エンディングノートナビゲーターが解説します


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家で迎える最期は「家族に迷惑」でしょうか?

終活講座やエンディングノートの書き方セミナーで「介護になったらどこで生活したいですか?」「どこで最期を迎えたいですか?」と質問すると

迷惑をかけたくないので施設(病院)で

とお答えになる方が多いのですが、本心は?

調査によると「自宅」と答える方は約半数で、やはり「住み慣れた自宅で」という気持ちは強いのですが、手がかかる、迷惑をかけてしまうなど、家族への遠慮があるようです。

しかし、本当に「家族は迷惑」なのでしょうか?

がん告知、そして病院から自宅まで

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義弟のがん告知は、たまたま受けた検診でした。

元気だった義弟ですから、本人も家族も???という状態。すぐさま手術を受け、それから入退院を繰り返しましたが、先日自宅に戻りました。

緩和ケア病棟に移って2ヶ月くらいだったでしょうか。

家族は昨年末に余命宣告を受け、急遽姪っ子(長女)の結婚式を行いました。

姪っ子は「おとんとバージンロードを歩くのが夢」とのことで、どうしてもとのことでした。義弟もリハビリに励みながら、車椅子で出席。

お天気にも恵まれ、みんなに祝福されながら素敵な結婚式となりました。

その後も「歩けるようになったら自宅に帰る」を目標に、リハビリに励んでいましたが、病院からは「自宅に帰るなら今ですよ」と、義妹には伝えていたようです。

しかし、義妹は「わかっていても今の状態を見ると、もしかしたらこのままよくなるのではないかと思ってしまう」「だから本人の希望通りリハビリを・・・」と迷っていました。

これは正直な気持ちですよね。わかっていても、受け入れることは難しい。

私も、何度か「できるだけ早く家で生活させてあげたら」と伝えましたが、家族にとっては、それはそれで決心が必要だったことでしょう。

在宅医療について、介護保険の利用について、必要なことを説明しながら

一番必要なことは、一人で抱えている義妹の相談相手

なのだろうと感じたのでています。

しばらくして「◎◎日に自宅に帰ります」との連絡。安堵とともに、義妹の体調が心配になったのでした。

医療の進歩にも勝るもの

自宅で最期を迎えることに不安を抱く方は多いようです。

病院の方が、もしも何か変化があった時にすぐに対応してもらえるから

と、よく聞きます。

確かに、痛みをとる、熱が高くなった時の対処、容体の急変・・・
家族にとって、不安なことはたくさんあるかもしれません。

 でも、私が入院した時に思ったことは

病院では、決まった治療しかできないし、痛みが強くても「3時間たってないので我慢してください」とか、心細いなぁと思っても、忙しい看護師さんに話し相手は頼めない

ということ。

話し相手をしてくれるだけで、少し背中をさすってくれるだけでどれだけ気持ちが楽になるか・・と思ったものでした。

メディカルアロマは看護される人もする人も癒す

昨日はアロマオイルを届けに義弟の家を訪ねたのですが、ちょうど訪問看護の看護師さんが来られているところでした。1日4回、痛み止めの貼り替えや細々とした処置などをしてくださっているようです。

私が届けたアロマオイルは、メディカルアロマを訪問診療のクリニックで取り入れている看護師さん、金山さんにブレンドしていただいたもの。

実は、義弟が緩和ケア病棟にいた頃、毎週アロママッサージのボランティアで緩和ケア病棟を訪問している金山さんが、偶然にも義弟にアロママッサージをしてくださっていたのでした。

金山さんは、メディカルアロマを看護や介護のケアに取り入れ、薬や治療だけでは取り除くことのできない痛みや、ストレスの軽減などのサポートをされています。

仕事柄、訪問診療で終末期の患者さんと接することの多い金山さんは、私にとっても心強い方。義弟の様子や義妹からのメッセージを伝えては相談しています。

今回は、今の義弟の状態にあったアロマオイルをブレンドしていただきました。

義妹に渡すと「私もお湯を使うことが多く手荒れがひどくて。この手荒れにもきくかな?」と喜んでくれました。

そう、アロマの良い所は、介護や看護をしているご本人に良いのはもちろんですが、そのオイルを使って看病や介護をする人にとっても良い作用があること。

最近では、介護施設での取り組みも少しずつ進んでいたり、認知症にアロマが効果的ということも知られてきて、終活講座でお話しすると、ご存知の方もいらっしゃいます。

「このオイルをつけて、足や手を撫でてあげてね。手荒れにも良いと思うよ」と、渡した私まで嬉しくなったのでした。

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薬よりも痛みが和らぐものがある

ベッドサイドには、義弟の両親もいました。

お父さんは、訪問看護師さんが処置しやすいように、あれこれお世話をしています。その姿は、まるで子どもが幼い頃、病気になった我が子を看病するかのようでした。

そのお父さんの顔の嬉しそうだったこと。

足と足が擦れて傷になってしまった所を処置すると、義弟は痛みからか足を動かして隠してしまうのですが、お父さんは「こらこら、隠したらダメだろ」と、声をかけながら看護師さんのお手伝い。

義弟は痛みと戦っているのでしょう。頻繁に手をベッドの柵にのせます。その手を、義妹が優しく握っては声をかける。

ベッドの両サイドから、大好きな家族が体に触れながら声をかけてくれる、かけがえのない時間。

「早く家に連れて帰ってあげたら」と勧めた私ではありましたが、やはり家族の心労はいかばかりかと、心配もしていました。

もちろん、義妹は気が張っているのでしょうし、ご両親も痛みに耐える息子を見るのは辛いはずです。

でも、手を伸ばせば手を握ってくれる人がいる。

薬を処方することができない家族であっても、痛みを和らげてくれる家族の声がある。

医師の処方よりも、看護師さんの処置よりも効果的な痛みを和らげる温かさがある。

義弟にとっても、義妹やご両親にとっても、かけがえのない時間を過ごしているのだと思うのです。

家で終末期を過ごすためには、様々な人の支援が必要です。心労も大きいかもしれません。

だから、家族を煩わせるくらいなら病院や施設で良いのだ

と言うのかもしれません。

しかし、義妹やご両親の表情に「迷惑」などという文字はありませんし、きっと他の家族でも同じでしょう。

大切な時間を、住み慣れた場所で、温かい空気の中で過ごすこと。そのための看護や介護は、家族のためにも嬉しい時間に違いありません。

 

元気だからこそ、自分がどうしたいのかを、落ち着いて考えることができます。

自分はどうしたいのか?そして、そのためには何を準備するべきなのか?

 

奇しくも、このブログを書いているのは3月11日。

今を生きること、命に限りがあることに、皆さんと向き合ってみたいと思います。

 

在宅医療いついてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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